京丹後市大宮町河辺の松田古墳群の現地説明会があった。ここは、弥生後期後葉から古墳時代に営まれていた59基の墳墓が確認されている。弥生後期後葉の13号墓、15号墓、16号墓からはヤリガンナが出土。渡来の木材の表面を削る工具があることは、丹後の人が対外的に交流していたこと、しいては言葉や文字を知っていただろうと考えられる。14号墓からは日本海側でも数例という、辰砂から朱への粉末化のために使われるL字状の石杵(せきぎね)が出土している。また、舟底状木棺の痕跡が多くみられた。丹後の海人族の伝統であろう。ここに葬られている豪族は弥生の王墓である赤坂今井墳墓(京丹後市峰山町赤坂)に葬られた王につながる人物であろうとのことであった。先般は、古墳時代中期の幾坂古墳群(京丹後市大宮町)から勾玉、管玉、鉄鏃、鉄製品が出土。鉄製武器の数は丹後地域でも有数の量で、40号墳出土の漆塗革盾(うるしぬりかわだて)は、検査と保存のため土ごと切り取られヘリコプターで運ばれた。鉄製品が多く出土する丹後の発掘から目が離せない。丹後の山をみたら墳墓、古墳と思っていいようだ。今、丹後は熱い。(所長)
明けましておめでとうございます。
ユーチューバーの古荘英雄さんから連絡がありました。
以下の通り、ライブ配信されます。
良かったら、聞いてください。
ライブ配信 1/12の21時~
今回は伴とし子さんの著作を見ながら 古代タニハとはどんな世界か、そして大和や邪馬台国とどう絡むのだろうか?みたいなことを考えます。
【古代史本オンライン読書会】伴とし子氏を足掛かりに考える|古代大丹波王国 大和王権 邪馬台国 鍵は天火明命と海部氏系図と元伊勢神社
今年も北海道、青森から九州まで全国からみやづ歴史の館にご参集いただきました。佐々木泰造様、野村しづかず様、冨貴高司様、そして、私、伴が講演。
私は俵野廃寺の謎に迫り、「丹」について言及。タニハ、丹後の重要性について語りました。
ありがとうございました。
丹後最古 飛鳥時代創建の俵野廃寺跡の碑が俵野区ふれあい広場(フルーツラインのそば)に完成し、8月4日、無事、除幕式を終えました。
京丹後市中山市長様をはじめ俵野区の皆さんやご参会いただきました皆様、暑いなか、本当にありがとうございました。
俵野に残る丹池(勝田池)の大蛇伝承はなぜあるのか、丹池と網野の郷にある丹生池、久美浜町海士の元赤池は、水底がつながっているという不思議な伝承は何故あるのか。
こうした疑問に答えてくれるのは、「丹」であろう。
丹後最古の寺があった俵野。是非、お立ちよりください。
日時:令和6年8月4日(日)12時
場所:京丹後市網野町俵野 俵野区ふれあい広場
丹後最古 飛鳥時代創建の俵野廃寺の碑が完成しました。
8月4日(日)12時から、除幕式を行います。
俵野区の皆様、古代丹波歴史研究所の方々、広く応援下さった皆様のおかげです。
ありがとうございました。
よろしければ、「俵野区ふれあい広場」にお越しください。
また、丹後に来られたら、ぜひお立ち寄りください。
会期:2024年6月12日(水)〜9月2日(月)
細川護熙氏の美の究極、平和への祈り、そして初公開の墨書を展示いたします。
細川幽斎、忠興は丹後の城主、その妻玉ことガラシャ夫人は、京丹後市の味土野に隠 棲された伝承もあり、細川家は丹後に深いゆかりがあります。
今回、元内閣総理大臣である細川家当主細川護熙氏の作品を展示します。
風格の水墨画、漆絵、平和への祈りを込めた油絵「百鬼蛮行ー私 のゲルニカー」、今回、書き下ろし初公開の墨書には、静謐な細川氏の思いが込められたものです。
また陶芸作品など多岐にわたる細川氏の芸術活動、「美の世界」をご鑑賞ください。
同時展示の安野光雅の「阿修羅像」や心を癒してくれる水彩画などゆっくりお愉しみください。
古代丹波歴史研究所10周年記念誌「天のかけはし -倭国の源流タニハ-」発刊しました!
発 行 古代丹波歴史研究所 所長 伴 とし子
定 価 1650円(税込)
京丹後市のまるぜん書店野田川店、マイン店で販売中です。
~はたして、武力だけで国は治まるであろうか。否、心を統治しなければ国は治まらない。
ここに、丹後の祖神豊受大神の偉大さがある。~
★倭国の源流はタニハ(丹後、但馬、丹波)。
★その中心勢力があった古代丹後。
伝説、文献、遺跡、国宝海部氏系図を読み解き、大丹波王国論をかかげる。
★従来の古代史の常識にとらわれず、幅広いさまざまな視点から鋭く深く探求した26名の論考。
言語学者石田天祐氏は「日本と日本語の起源について」、札幌学院大学元学長奥谷浩一氏は「古代ユーラシア文化と朝鮮・日本」。
ほか工藤洋一氏、熊谷久美子氏、小鯛史朗氏、小塚敏郎氏、西賀真紀氏、佐藤和代氏、佐藤洋太氏、志本哲氏、関戸容夫氏、髙橋千春氏、髙橋司氏、高見友幸氏、天野眞名井氏、中島紀氏、野村しづかず氏、羽渕徹氏、濵中雄一氏、伴とし子、平田修吾氏、廣田祐次氏、冨貴高司氏、水野健一氏、宮﨑直之氏、山口眞司氏。
★系図分析、遺跡、ⅮNA、文献、伝承、考古学等から論じる。
★古代史解明の鍵握るタニハ、倭国の源流はタニハである。