Blog 2019
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伴 とし子
古代丹波歴史研究所
所長 伴 とし子
2019年日本ペンクラブ 11月26日は「ペン」の日
令和1年11月26日

日本ペンクラブは1935年(昭和10年)11月26日に創立されました。世界各国の文筆家の親善を通し、言論や報道の自由を擁護することを目的とした国際的な文学者の団体。初代会長は島崎藤村。2代正宗白鳥。3代志賀直哉。4代川端康成。・・9代井上靖、・・13代梅原猛、・・16代浅田次郎。17代現在、吉岡忍。日本の文学、思想、哲学を牽引されてきた錚々たる作家先生方です。

これまで、京都で開催されるペンクラブの集いに参加してきましたが、今回2019年11月26日は東京の集いに参加。東京會館7階において日本ペンクラブ「ペンの日」の懇親会が行われました。講演は、林真理子さんによる「活字の未来」。本を読むことの大事さ、ペンを持つものが協力しあって高めていこうとお話されました。私のとなりには井上靖さんの娘さん、浅田次郎さん、下重暁子さん、鳥越俊太郎さん、石田純一さんなども顔を見せられていました。文学や歴史、思想を綴るペンの力は時を超えることに大きな意義があることを思いました。

2019年日本ペンクラブ 11月26日は「ペン」の日
三輪恵比寿神社で関裕二先生の講演会
令和1年11月5日

2019年11月5日は、奈良の三輪恵比須神社にて、歴史作家の関裕二先生の講演を拝聴いたしました。古代のタニハの国の重要性を語ってくださいました。大丹波、丹後は、古代史の要、チャンピオンです。これからますます光があたることを思いました。また、石上神宮、大神神社に参拝させていただき、なかなか見せていただけない大神神社の三ツ鳥居までご案内いただきました。鳥居の手前で写真をとっていただきましたら光の虹に包まれました。心やわらぐ1日でした。ありがとうございました。

三輪恵比寿神社で関裕二先生の講演会
丹後語り部の会の皆様と丹後王国を訪ねる旅
令和1年10月17日

9月末日は、丹後語り部の会の皆様と、蛭子山古墳から久美浜の湯舟坂古墳、王屋敷跡など訪ねる旅。古代王国をしのびました。そのあと、和久傳のレストランワクデンモーリで昼食。ほっこり満喫しました。語り部のみなさま、ありがとうございました。

丹後語り部の会の皆様と丹後王国を訪ねる旅
第5回古代丹波歴史研究所の研究会、無事終わりました。皆様ありがとうございました。
令和1年9月29日

9月21日は、古代丹波歴史研究所の研究会を開催しました。地元の方はもとより東京、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、滋賀、京都など遠くからご参加ありがとうございました。️奈良女子大学の副学長 小路田泰直先生は、ヤマトよりも先行して丹後、若狭が重要であることをお話くださいました。わたくしも、海人族、女系にポイントをおき、隠された女神瀬織津姫までお話をさせていただきました。️水神や瀬織津姫さまを描かれたつきあかりさんの絵画ありがとうございました。また、瀬織津姫さまをイメージしたオルゴナイトを一宮さまより。ありがとうございました。準備などお手伝いいただいた皆様ありがとうございました。また、講演のビデオを斎藤さまがインターネットにアップしてくださいましたので、ご覧ください。斎藤さんの「丹後の地名」のサイトを見ていただくと、ここでも研究会の模様をご紹介いただいております。皆様、本当にありがとうございました。

古代丹波歴史研究所の研究会2日めは、浦島伝説を訪ねる旅。龍穴は浦島子が龍宮から帰ってきたところ。宇良神社では、玉手箱と懇切丁寧な龍宮の絵解きをしていただきました。次に網野の島児神社と釣んだめ、福島を見学。ここには、日下部系森家の系図も残り、また独特の浦島伝説を伝えています。網野の万助楼さまで美味しいお食事いただき常世の旅を終えました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

研究会のあとで、あばんぎゃるどさんとともに歌を歌い、座談会を行いました。2日間の日程を充実して過ごすことができましたのも、本当に皆様のおかげと感謝しております。あまてる神の妻である瀬織津姫さまのお話ができましたことは、いよいよ大丹波王国の夜明けと思っております。

第5回古代丹波歴史研究所の研究会
イギリスのジャパンハウスロンドンにおいて「安野光雅先生の世界」展開催
令和1年9月21日

イギリスのジャパンハウスロンドンにおいて、2019年8月22日から10月27日まで「安野光雅先生の世界」展を開催中です。安野先生の「ふしぎなえ」「繪本平家物語」「花咲爺」そして、日本の京都を描いた「洛中洛外」など、安野先生の絵画人生をたどるように展示されていました。また、日本の切り絵の美を生かしたモノトーンの配色で、日本の美を鋭角的に際立たせた素晴らしい展示会場に感動いたしました。森の中の家安野光雅館の「洛中洛外」は、在英日本大使館でも9月26日まで展示されています。

イギリスのジャパンハウスロンドンにおいて「安野光雅先生の世界」展開催
龍宮プロジェクト「聖徳太子の母、間人皇后をめぐるまちあるき」と間人皇后をテーマに講演
令和1年6月16日

令和元年6月16日(土)に朝9時30分から龍宮プロジェクトの皆さまとともに間人を探訪した。立岩、行者が岩、間人皇后の足洗い井戸などを見ながら、「うまし宿 とト屋」さんで講演をさせていただいた。古代における母系の重要性、間人皇后や小姉君、聖徳太子。穴穂部皇子の失脚。崇峻天皇の暗殺。小姉君の系統に丹後の悲劇があったのではないだろうか。竹野姫のふるさとである京丹後市丹後町間人。いよいよこの丹後の地から開かれるときがきたのではないでしょうか。歴史の重みを確認しあえた楽しいひととき。龍宮プロジェクトの皆様ありがとうございました。

龍宮プロジェクト「聖徳太子の母、間人皇后をめぐるまちあるき」と間人皇后をテーマに講演
第6回「座談欒会(ザ・ダンランカイ)」
令和1年6月8日

令和元年6月8日(土)にミップルのコミュニティ・ルームで、第6回ザ・ダンランカイを開催しました。地元の方をはじめ、神奈川県、愛知県、奈良県、京都市内等々遠くからもおいでいただきありがとうございました。今回のわたくしのテーマは、「かぐや姫は実在した」。なぜか今年にはいってからかぐや姫のお話がしたくてたまらなくなったのです。

さて、このかぐや姫は、『古事記』に系譜がみられます。

旦波大縣主由碁理の娘が竹野媛、その息子が比古由牟須美命、その息子に大筒木垂根王と讃岐垂根王があり、大筒木垂根王の娘が迦具夜比賣命であります。

したがって、かぐや姫の曾祖母は丹後の竹野媛となるのです。これより、かぐや姫のDNAは大丹波王国の竹野媛にあることがわかります。

さて、かぐや姫の物語に底流するものとはなにか。

かぐや姫は光とともに誕生します。竹の呪力、月の呪力を信じる海人族の伝承であるといえましょう。

また、『海部氏勘注系図』のなかに、五世孫「竹筒草命(たけづつくさのみこと)」という人物がでてくるのが気になります。これを『先代旧事本紀』(尾張氏系図)では「建箇草命」となります。

作者について考えられる要素として、

①仏教や漢学、仮名文字や和歌に堪能な知識階層である人。

②物語に反体制の要素。藤原氏と対立し、政界を追われた人物あるいはその一族か。

③『古事記』、『風土記』、『万葉集』『先代旧事本紀』をみていた人物。

④また、「月とは老いがなくもの思うことのない国」とあります。月の世界は、不老不死で、悲しみのない国だというのです。まさに理想郷です。こうしたことは、単に反骨精神だけでなく、気高い精神性をもった作者のイメージが湧いてきます。大きな愛に満ちたメッセージを投げかけるそういうものが書ける作者ではなかったでしょうか。

少なくとも『古事記』『風土記』『先代旧事本紀』(尾張氏系図)などを熟知していた人物が作者であろうと考えます。また、それは、物部、海部、尾張という氏族の流れをくむ人物が作者ではなかったでしょうか。

月に象徴されるのは、豊受大神です。豊受信仰をもっていた大丹波王国とは前王朝です。月はかぐや姫のふるさと。即ち、前王朝、大丹波王国を象徴しているのではないでしょうか。

日本歴史の要は、大丹波王国にあります。

日本文学のはじめも、大丹波王国のかぐや姫の物語なのです。

第6回「座談欒会(ザ・ダンランカイ)」
「安藤忠雄ギャラリートークショー」開催しました
令和1年5月18日

「安藤忠雄ギャラリートークショー」を令和元年5月18日、森の中の家安野光雅館で2回にわたる講演とサイン会を開催いたしました。テーマは「地方都市は生き残れるか」。

これからは、自分の考えを持った子供たちを育てなければいけない。地域づくりも、世界中でここにしかないという風景を作れば人は来る。そういう街づくりをすべきで、それにはサイエンスと技術と芸術が必要。働いて楽しい国を作らねばならない。自分がどう生きたら楽しいか。沈みゆく国に生きているということを意識して、若者はもっと本を読んで、自分で考えをしっかりともち、自分なりの家族、自分なりの地域づくりをしてほしい。自分で生きる力をつけてほしいとお話いただきました。

世界の建築家安藤先生の生きるエネルギーの強さ、輝きが美術館に満ちあふれました。ありがとうございました。

安藤忠雄ギャラリートークショー
KBS京都ラジオ「本日、米團治日和。」
令和1年5月9日

5月9日に、人間国宝桂米朝様の御曹司である桂米團治さまとお話させていただく機会を頂戴いたしました。芸術を追及し極めておられる方だけがもつ切れ味のすごさを学ばせていただきました。大丹波王国論を聞いてくださいました。ありがとうございました。

また、突然かぐや姫の話しをさせていただきましたら、滔々と立て板に水で竹取物語を演じてくださいました。知識と芸の深さに感激しました。

オンエアは、以下のとおりです。お知らせさせていただきます。

「本日、米團治日和。 KBS京都ラジオ 毎週水曜日 17:30-18:00 オンエア 放送予定は、5月15日と5月22日の水曜日、5時30分から6時00分です。」

伴とし子「本日、米團治日和。」
京都のアスニー山科にて講演
「女系図から探る歴史、古代から聖徳太子まで」
令和1年5月8日

先日、5月8日は、京都のアスニー山科にて講演をさせていただきました。「女系図から探る歴史、古代から聖徳太子まで」。

なぜ、聖徳太子は天皇になれなかったのかお話させていただきました。300名ほどの皆様に聞いていただき、ありがとうございました。

京都のアスニー山科にて講演「女系図から探る歴史、古代から聖徳太子まで」
第5回座談欒会(ザ・ダンランカイ)
平成31年3月7日

3月2日にミップルのコミュニティ・ルームで、第5回ザ・ダンランカイを開催しました。地元の方、関東方面、京都市内、但馬方面からと、多数のご参加ありがとうございました。

「女系図から見る歴史」として、古代からとくに聖徳太子のころを中心に、聖徳太子の母である間人皇后の領が間人にあったこと、またその母にあたる小姉君の存在。大丹波の女性の重要性が浮かび上がることをお話させていただきました。

その後、「和泉式部と小式部内侍伝」を杉本寛さんに、「聖徳太子の時代」を羽渕徹さんに。最後は、小塚敏郎さんの歌。みんなで和やかに歌を歌い閉会しました。

地域活性化は、歴史から。そして、歴史のなかの女性の存在の重要性に注目しています。

5回座談欒会(ザ・ダンランカイ)


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